お金の事は家庭でも学校でも教えてもらえないのが日本。自分は30代になってやっと資産運用を考え始めこの本に出会って、もっと早く知りたかった。。。と悔しい思いをしました。以下に本から私が学習したエッセンスをまとめたので是非参考にしてください。
目次
- 1.投資では回収できるタイミングを考慮する事
- 2.お金を貸す(預ける)という事はそれだけでリスクであり
- 3.同じ%だけ上がって下がると最終的にはマイナスになる
- 4.リスクは結果のばらつきが多い場合ほど高い(=不確実性)
- 5.流動性が高い、すなわち極力換金性が高い資産を重視せよ
- 6.リスクがある時点で投資ではなく投機と考えるべき
- 7.長期定期預金はインフレに対応出来ない
- 8.資産運用は 価格変動、信用、流動性 のリスクを考慮する事
- 9.長期金利の上昇と発行済国債の価格は反比例する
- 10.真のリスクヘッジ分散投資とは?
- 11.金融機関の保有資産のリスク管理方法
- 12.保険で資産運用するな
1.投資では回収できるタイミングを考慮する事
※将来のその通貨の価値は変動しているので
長期間手を加えられないものはそもそもリスクが大きい
2.お金を貸す(預ける)という事はそれだけでリスクであり
利益を提供していると考えるべきである。
※お金が手元にあれば運用も自在
3.同じ%だけ上がって下がると最終的にはマイナスになる
→(1+a)×(1-a)=1-a(二乗)
※学校で型だけ習って役に立ってない良い例ですね。。
語学も知識もアウトプットを前提にしないと本当に身につかないんですよね。。
4.リスクは結果のばらつきが多い場合ほど高い(=不確実性)
リスク=損ではない
ばらつきの幅=標準偏差=リスクの大きさ
5.流動性が高い、すなわち極力換金性が高い資産を重視せよ
流動性が悪い資産はそれだけで価値が低い
※必要な時に換金出来ない資産は危険
6.リスクがある時点で投資ではなく投機と考えるべき
投資機関はなにで収益を得ているのか?=手数料ではないのか?
不確実性のあるものをビジネスのメインには据えない事が重要。
7.長期定期預金はインフレに対応出来ない
極端なインフレが起これば預金利率も上がるが
定期は基本維持されるので、途中解約が出来ないと大損。
8.資産運用は 価格変動、信用、流動性 のリスクを考慮する事
価格変動リスクはもっともわかりやすいため、みんな意識していますが、以下2点は意外と軽視されがちです。
信用リスク=国や会社や仮想通貨の発行元が破綻すると価値が0になる
流動性リスク=5で述べた換金性のリスクです
9.長期金利の上昇と発行済国債の価格は反比例する
長期金利が上昇すると新規発行国債の金利も上がる
(発行済国債の価値は新規国債より金利が小さい為減少する)
10.真のリスクヘッジ分散投資とは?
自分の収益を低減させる現象が逆に利益を生み出す物に投資する事である。
(例)海外売上占有率が大きい企業⇔国内売上占有率が大きい企業
11.金融機関の保有資産のリスク管理方法
- 予め損失限度を定めておき、手前で損切りする
- 値下がりし始めたら少しずつ売却する
個人では条件が異なるので、同じようにはすべきでないと思いますが、資産運用のプロが何をしているか?という事と予めルールを決めておく事は少なくとも個人でも重要。
12.保険で資産運用するな
保険の本質は万一のリスクに備える為。貯蓄の機能が付くものはその機能の分だけコストが発生している。
以上、2007年出版の本で電子書籍は無いのですが、今まで学ばなかった基礎知識が集約されているので良書です。ほとんど価値と価格が恐ろしく釣り合わない事が起こるのも現代。
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